はじめに…
どうも。今回紹介するのはジャンプ、マガジン、サンデーなどのメジャー誌の漫画ではありません。
スピリッツやアフタヌーンなどのマイナー誌で連載されたにもかかわらず、アニメ化や映画化をしている人気漫画をこれから1作品ごとに紹介します。
マイナー誌の有名漫画にハズレはないです。何故なら全て「面白さ」でのし上がり、有名になっているからです。
前置きが長くなりましたが、本題です。
「チ。-地球の運動について-」
第1回目に紹介する漫画はスピリッツ(小学館)で連載された「チ。-地球の運動について-」です。
全8巻という短さで、累計250万部(1巻あたり約30万部)で、2023年にはアニメ化も決まっています。
15世紀前半のヨーロッパの「P王国」では、「C教」という宗教が中心となっていた。主人公・ラファウは、12歳で大学に入学し、神学を専攻する予定の神童であった。しかし、ある日、地動説を研究していたフベルトに出会ったことで地動説の美しさに魅入られ、命を賭けた地動説の研究が始まる。
Wikipediaより引用
この漫画は世界史を学んだことがある人は絶対ハマります。「C教」ってもう隠す気ないですよね。十字架のアレですね。あえて、明言は避けておきます。
多分、作者も断言しちゃうと面倒なことになるからC教とぼかしたのでしょう。
この漫画は「知」の面白さが理解できます。
C教の天動説が中心の世界では、地動説を証明しようとしてもデメリットしかありません。異端として処刑されるだけです。なのに主人公のラファウは弾圧されながらも命を懸けて地動説を証明しようとします。
知>命なのです。
普通の人はただの知識に命を懸ける必要があるか?と思うでしょう。
しかし、この漫画を読むとラファウの信念が分かってきます。
命を懸けるべき証明だと思えてしまいます。
チ。という漫画は熱いです。ラファウに影響されて地動説に関わる者、その者もまた地動説を誰かに伝える。
この人間の繋がりが熱いです。皆が命を懸けて地動説の証明に挑戦します。
チ。の面白いところはこの人間の繋がりが天動説にもあることです。
天動説を信じる者たちが生涯を懸けて地動説を否定し、天動説の正しさを証明しようとする。たとえ間違っていてもその情熱は本物です。
地動説vs天動説
双方に信念、思想、情熱があります。
現代の僕らはどちらが正しいかを既に知っています。
ただ、自分の信じるものに全てを注ぐ熱さが漫画から伝わってきます。
また、世界史に関する知識があると、より登場人物の背景にある思想や思惑が理解できるので、面白さが10倍ぐらいになります。
史実と比べてみるのも面白いです。
まとめ
いかがでしたか?
「チ。-地球の運動について-」は全8巻。
比較的短いので、一気読みがおすすめです。
手頃に読めて、最後まで読むと何かが心の中に残ります。
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ちなみに「P王国」ってどこだろ?って思い、調べてみたところポーランド王国が元になってますね。
なんでポーランドなんだろ?あ、クラクフ大学があるからだ!って気づいた人はかなりの世界史マニアですね。
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